PHILL Design

PROJECTS

吉今

Japanese Dining

KITTKON Otemachi,Tokyo

February 2004 970㎡
2004年 JCDデザイン賞
Photo:Shin Photo Work

大手企業のオフィス、官庁が集中する東京の中心である大手町。地上31階建のフジサンケイビル6階全フロア300坪の計画である。ターゲットには、世界から集まるビジネスマンも多く含まれてくるため、空間はグローバルな客層を意識し、和の伝統的スタイルの復刻とモダンなテイストの調和を主軸に考えていった。
高層ビルの特徴として、大きなコアが中央にあり、客席は80mに及ぶ回廊で結ばれることになる。その回廊は柔らかい間接光に映し出された土壁のテクスチャーや坪庭の演出などで、期待感を湧き上らせてくれる。5mの吹き抜け空間であるメインダイニングには格天井と墨絵のスクリーン。ダイニングの奥には50種類のお酒が揃うバーカウンターがある。グループ客へは、坪庭を囲む個室や、茶室空間など、大小数種の個室が用意されている。
総じて、和の佇まいとして、如何に空間を吟味して心地よい場を提供できるか。表現としての素材と、光をデザインの軸として考察していった。光を透かした手漉きの和紙と伝統的な格子の組み合わせなど、その重なり合いが、視線の動きに同調し、動き始める。
最も大切にしたことは、その佇まいの中にあって、イメージを醸し出す要素として、人を空間に溶け込ませ、ドラスティックで艶やかな見え方にすることであった。